UNIVERSE ZERO

□第14話『地上』
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「この船は大気圏と宇宙空間両方での運用が想定されている。そういう船はこういうシートやベルトもあるし、外装も頑丈だ。」
「もし、僕らが普段使っている船で突入したら?」
「一瞬で粉々に吹き飛ぶ、一瞬で燃え尽きる。そんな事しか起こらない。」

 そんな事と言うが、要は死ぬという事。十分に恐ろしい話だ。

「しかし、こんな船があるという事は、彼らは頻繁に地上と宇宙を行き来していたという事ですよね?」
「そうだな……俺もアヤコと会う前だって、1年に2回が限度だったな。地上に行くのは。」

 しかも、この船は戦闘艇を輸送するための輸送船のようだ。つまり、地上と宇宙で戦闘艇による活動が行われていたという事になる。

「まあ、そんな事を気にしても仕方ない。俺達も連中の一員として戦うんだ。味方を疑ってもしょうがない。」
「そうでしたね。」

 
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