UNIVERSE ZERO

□第14話『地上』
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 アレンとコウイチはギャズがいると思われるコントロールルームの扉を開いた。ギャズ以外にも、数名のメンバーが搭乗し、輸送船を動かしていた。

「これから大気圏突入まで半日かかる。それまで、休憩室で休んでいてくれ。」
「ギャズ。地上に着いたら、すぐにシェイエスに会わせてくれるのか?」
「残念ながら、仕事の都合上それはできない。」
「何だと?」
「すまない。シェイエスもTHE EARTHの一員となった君と会うのを楽しみにしているんだが、やはり計画を優先させねばならない。1日待てば、彼はすぐに君に会いに来るはずだ。」
「仕方ないか。」

 仕事を優先させるという事では仕方ない。それは仕事を第1にしてきたアレンなら分かる話だった。

「地上に着く前に1ついいか?」
「何だ?」
「プライステクノロジー・ユニオン、知っているな?」
「ああ。水面下で活動している我々の仲間が使っている架空企業だ。」

 アレンもバジルの話は覚えていて、頭の片隅では気にしていた。薄々感づいてはいたが。

 
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