UNIVERSE ZERO
□第14話『地上』
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「では、君達の機体を最下層まで飛ばしてくれ。私は輸送船を用意して待っている。」
「最下層って、外ですか?」
「出れば分かる。荷物は私が預かろう。」
アレンとコウイチは着替えなどが入っている荷物をギャズに渡した。そしてそれぞれのガレージに向かう。
「コウイチ、分かっていると思うが誰にも見られるなよ。DFUガレージはフリーガレージと違って警備が厳重だからな。」
「しかし、ガレージを開けて外に出ると警報が鳴るかも……」
「面倒だな……仕方ない。少し荒っぽいが、お前もフリーガレージに来い。」
「え?」
『来たか。』
アレースの最下層の真下。大型の輸送船がアレンとコウイチを出迎えた。ハッチを開け、2人の機体を収容する。
『片方は正規兵の機体ではないのか?』
『少々汚い手を使わせてもらった。それだけだ。何の問題も無い。』