UNIVERSE ZERO

□第2話『新兵』
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アレース
フリーガレージ




 DFUに登録されていない機体はこのフリーガレージに停めるのが決まりになっている。

 アレンは自分の機体を、馴染みの整備士のドミニン・マイストに見せていた。彼はDFUの整備士ではなく、フリーの整備士である。アレンの要望とあらば、裏ルートで強力なパーツを手にする事ができる。

「アヤコちゃんから聞いたぜ?調子乗ったんだって?」
「あの女……マイストにまで下らない話を………」
「ハハハハ!いつものお前らしくないじゃないか。」
「DFUにいいように使われるのが嫌なんだろうな。」
「ホゥ。しかしまあ、傭兵は所詮、雇い主がいなければ食えない。そうだろ?」
「そうだな………」

 マイストはデータチップを端末に入れ、そのデータを電子映像化させた。そして、端末をアレンに手渡す。

「一番上が、最近仕入れたパーツだ。赤文字で示してるのは、買い手が付いちまった商品だから勘弁な。」

 
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