UNIVERSE ZERO

□第2話『新兵』
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「そうね。誰かさんが調子に乗っちゃったから。久々に機体修理するんじゃない?」
「しかし、正規軍の連隊所属なら、修理費は向こうに持たせなければならないな。」

 アレンは冷静に朝食を口にする。

「昨日来訪者と戦っていたのってお二人ですよね?」
「ああ。」
「あんな機動で動かせるパイロットがいるなんて思いませんでした。」
「正規兵でまともなのは、ティターンの隊長だけだ。優秀なパイロットは常に傭兵だ。道を誤ったな。」
「え?え…………?」
「アレン!キミシマさんに言われてるのよ!ちゃんと教育してやらないとって。」
「察するに、お前たち研修生は傭兵についていい教えを受けていない。そうだろ?」
「そういう教官もいました。そして、傭兵は必ず正規兵より劣ってるって言った方も……」
「狸が……」
「でもアレン、じゃああのデモンストレーションを計画したのって……」
「キミシマだな………やるな。あの女。」

 
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