短編

□「後で読んでくれ」
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拝啓 幸村精市様


誕生日おめでとう

改めて手紙で伝えるとはなんだか恥ずかしいものだな

手紙を書いてみてはどうだ
と蓮二に言われたのだか何を書いていいか正直わからない

たるんどるな

しかし伝えたいことは沢山ある

生まれてきてくれてありがとう

これほど嬉しいことない

もしお前が居なかったら俺はここまでテニスにのめり込んでいなかったかもしれない

お前がいたから今の俺がいると言っても過言ではないぞ

それほど俺の中でのお前の存在は大きいんだ

なんだか書いていて心がむずかゆくなってきた

柳生は仁王によく手紙を書くと言っていたがこんな気持ちになってるのだろうか

その2人で思い出したが、丸井がケーキを作って待ってるぞ、後で部室に来い

あとジャッカルと赤也が部屋の飾り付けにあと30分かかると言っていた

柳が頃合いを見て迎えに行くだろう

すまぬが、少し待っていてくれ

最後に幸村、俺はお前を愛している


真田弦一郎 敬具




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