おはなし

□冷静沈着且つ単純明快。
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乾貞治
青春学園中等部三年十一組
6月3日双子座AB型
得意な事:データテニス・逆光・乾汁製作・超高速サーブ
苦手な事:データ外の事。料理

あの人はもっともっとデータを持っているのに。
俺はあの人の事を、殆ど知らない。



***                     


「かいどー。帰るぞ〜。」
「んにゃぁ〜?乾ったらいつのまにラブラブになったんだあ〜?薫ちゃんも大変にゃあ〜。」
「なっ!?何云ってんスか!!英二先輩!!!////」
何気ないこの一言が、確実に何かを壊してしまった。
「海堂。帰るぞ。」
「え、ちょっと・・・!乾先輩?」
話の途中だったのに、と云う間もなく、ぐいぐい引っ張られていかれた。
・・・なんだか、様子がおかしい。
いつもなら、先輩はずっと話をしてくれるのに。
無言でずんずん歩いていく。何やら表情も、怒っているように見える。

怖い。


俺は、怒っている乾先輩が嫌いだ。怒っているとき、いつもは優しい先輩なのに、
急に乱暴になり、とてつもなく怖いのだ。
「乾先輩・・・?痛いっス!どこ連れてくんスか?」
「・・・ここで良いだろう。」
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