黄菖蒲
□ep.4
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その日の夜は最悪だった。
楢鹿がどういうところか知らないで入学したのか
寮のいろんなところから
窓ガラスが割れる音が聞こえてきた。
『ん・・・朝・・・?』
いつの間にか寝ていたのか
気がつけば朝になっていた。
真「あ、おはよー!」
すでに真良は起きていたらしく
制服に着替えていた。
『ん、おはよ・・』
まだ眠かったのでウトウトしながらも挨拶をした。
真「私、4組行かなきゃいけないからもう行くね!!」
『ん・・・行ってらっしゃい』
急がなければいけないのか、
あわただしく部屋から出て行った。
自分の目を無理やり覚まして、身支度をし始めた。