黄菖蒲
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体育館に行って、しばらくすれば入学式が始まった。
並び方はクラスごとになっており
森羅は１組、私は２組で近くなのだが
真良は４組と、少し離れてしまったのが不満なようだった。
『(やっぱり違うクラスか・・・まぁ、森羅はクラス隣だし、真良は同じ部屋だからいいか・・・)』
森羅に関しては、何の不安もないが、真良が離れたクラスということが少し不安だった。
考え事をしている最中も入学式は進んでいたので、思いのほか早く進んでいた。
耶「生徒諸君、入学おめでとう。私は理事長の耶麻です・・・」
楢鹿の理事長だという耶麻が画面から現れたことで、少し空気が変わったように思えた。
・・・いや、確実に森羅と真良の空気は変わったようだった。
他の人にはわからないだろうが、私にはわかるぐらい確実に変わったのだ。
『(まぁ、どうでもいいんだけどね・・・)』
その後、退屈だった入学式も終わり、生徒たちがそれぞれのクラスへと分かれ始めた。