dream†EVOL

□EVOL†第1話
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「私はあなたを待ち続けます

たとへ1万年と2千年先でも」








『また泣いてた・・・・』

(私はいつもこの映画を見ると自然と涙が出てしまう

映画を見たことは覚えているのに涙を流した事は覚えてない)

「また泣いたの?」

後ろから声がしたナツメが振り返ると1人の少年がいた

彼の名前はアマタ・ソラ

アマタ・ナツメの実の弟である

『うん;ホントいい映画だよね!

1日5回?10回見ても飽きないね!!』

いやっ100回?と言っているナツメにソラは

「ナツメ、それは見すぎw」

軽いツッコミを入れる

「掃除するからナツメは出てていいよ」

『いんや、私も手伝うよ!

ソラはそっちね 私はこっちからやるから』

「分かった!でも無理はしないでね

仕事が忙しいのに」

『こらっ!私を甘く見てわならないぞ!弟よw』

「はいはいww」

二人の間に明るい空気が流れる

(ほーんとにソラは心配しょうなんだからっ)

ソラは姉、ナツメの事が好きだしかし姉であるナツメもソラを好きなので

無理してもソラの為ならといつも自分より先に考えてしまう

そんなナツメの気持ちはソラも知り得ていた

『ん?』

ナツメが見つけたのは一人の少女だ

『すいませんおちゃくs!!』

この子も泣いてる・・・

ソラも側にやってきて泣いている彼女を見て驚いている

「へっ?!

あっごめんなさい!すぐに出ますから!!」

そう言って少女は館内から出ようと立ち上がり階段を登っていく

「あのっ」

ははーんっとナツメはソラの気持ちを察したのか背中を押し後押しする

「お好きなんですか!?アクエリアの舞う空!」

そんな彼女は「見たのが初めて」だという

ナツメそっちのけで話す二人に少々頬を膨らませながらも会話を聞く

「よかったらちょっとお話しませんか?!」

(彼女から誘ってきたか・・・弟が好きな姉としてはちょっと複雑だな)

「あっでも掃除が・・・」

もうっとナツメが思いっきりソラの背中をおす

「うわぁお!なにすんのナツメ」

『いいから行きなさい!掃除は任しといて!』

「でっでも・・・」

『私を甘く見ないでいただきたい!!』

ナツメは二人を館内から追い出し

『ふう』とため息を漏らす

「ソラが幸せなら私はそれでいいの」
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