銀魂長編
□タイトルは未定!?=入隊編=
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『私の勝ち、です』
一瞬、何が起こったのかわからなかった
それは打合っていた沖田も同様であった
今の状況は陽が沖田の上に馬乗りになって陽の竹刀が沖田の首に添えられている、といったおそらく此処にいる誰もが想像しなかっただろうと思える状況だった
沖田の手には竹刀は握られてなく、少し離れたところに落ちていた
「なんだ、今の、、」
土方は自分の目を疑った
決して沖田が弱い訳ではない。彼は一番隊隊長を務めており、純粋な剣の腕では此処にいる誰よりも強い
その沖田が一撃で負けた
そして土方自身も陽の太刀筋が全くと言っていいほど見えなかった
「…………、すげぇや。」
『まぐれですよ。』
「いやー。びっくりしたなぁ。」
ハッと土方が我に返ると二人は起き上がっており近藤と一緒に三人で談笑している様だった
「(……………これは調べる必要があるな)」
土方は陽をみて顔を顰めた
彼自身は据燠陽をこれっぽちも信用していなかった
「(あとで山崎辺りにでも探らせるか、)」
土方は心の中でそう決心し、いまだ談笑を楽しんでいる三人に向かって歩き出した
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