銀魂長編

□タイトルは未定!?=入隊編=
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陽が真選組に入隊することになったあと、松平は仕事残っているらしくすぐに帰って行った



どうして来たんだ、と陽は行動が読めない松平を思いため息をついた



「じゃあ陽くん、道場に行こうか」


『何故ですか?』


「いやぁ、まさか入隊してくれるなんて思っていなかったからまだどこの部隊にしようか考えていなかったもんでさぁ。それに陽くんの刀の実力も見たいし。」


今からでも大丈夫かい、と聞かれた陽はすぐに了承し道場へと足を進める近藤の背中を追いかけた


















連れて来られた道場は中々の広さがあった


中を見ると真選組の隊士であろう男たちが竹刀を握り汗水流して鍛錬をしていた


竹刀と竹刀がぶつかり会う音や素振りの数を数える声などが陽の耳に入ってくる


その感覚に陽な身震いした


そんなことを考えているといつの間にか隣にいた近藤は消えていて、慌てて辺りを見渡すとずかずかと鍛錬をしている男たちをすり抜けて栗色の髪を持つ男と緑かかった黒髪を持つ男に話しかけていた


しばらく話し込んでいたが近藤が陽に向かって手を振ってきた


入口に突っ立ったままだった陽は一瞬入っていいか迷ったが、自分を呼ぶ近藤の方へ鍛錬の邪魔にならないように足を運んだ






『近藤さん、呼びましたか?』


「ああ。トシ、総悟。彼が陽据燠くん。さっきも言った通り今日から入ってくれる隊士だ。仲良くやってくれよ。」


陽が近藤の横にたどり着いた時にはすでに大方のことは話したらしい


それでもやはり自己紹介をしなければと思った陽は二人に向かって頭を下げた


『初めまして、今日から入隊させていただく(予定の)据燠陽です。』


「俺は沖田総悟でさァ。俺のことは総悟って呼んでくだせぇ。で、こっちが土方アンチクショーで「誰がアンチクショーだアアァァァァ!!俺は土方十四郎だアァァァッ!!!」



『ええ、では総悟さんと呼ばせていただきます。副長殿』



一通り挨拶が終わったのを見て、近藤は沖田と陽に近くの隊士から借りた竹刀を手渡した


「うし。じゃあ早速だか二人で打合いをしてもらう。先に一本取った方が勝ち、でいいな?」



「『はい』」




「さあこっちに来てくれ」



そう言われた沖田と陽は土方に道場の真ん中に連れられ竹刀を構えるよう言われた


周りには先ほどまで稽古をしていた隊士たちが四人を囲うように集まっていた









「おい、今から何が始まるんだ?」


      「なんでも新しく入隊する奴と沖田さんが打ち合うらしいぞ」


「おっかねぇ……アイツ、沖田さんとなんて
運が悪ィな」


        「気の毒になぁ」










そんな声がチラホラと周りから聞こえていたが陽自身は全く気にしていないらしく、先ほど渡された竹刀で軽く素振りをして真っ直ぐ沖田と向き合い竹刀を構えた


その動きに沖田もまた真っ直ぐ陽に向かって竹刀を構える






「始め」





その言葉の合図で先に仕掛けたのは沖田の方だった



一気に間合いを詰めて竹刀を素早く振り落す



このとき、陽以外の誰もが沖田が勝ったと確信しただろう























カァァァァンッ


















竹刀と竹刀が勢いよくぶつかり合った音が響いた













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