銀魂長編

□タイトルは未定!?=志村新八編2=
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新八は何かを燃やす音で気が付いた


気を失った前に感じていたあの背筋が凍るような感じは、きれいさっぱりなくなっていた


どうやら自分は小さな部屋に運び込まれたらしい

とすれば気を失う前に見たあの男が介抱してくれたのか

布団から起き上がると同時に、襖が開かれた

『気がついたか?』

「ぁ、はい、えっと…」

そこにいたのは薄い灰褐色の髪に濃い灰色の瞳を持つ男が立っていた

新八が戸惑っていることを知ったのか、男は新八のそばに座り自己紹介をした

『初めまして、俺は据燠陽』

すっ、と差し出された手に新八はその手を遠慮がちに握り返す

「此方こそ初めまして、志村新八です。」

『新八君か…よろしく』

自己紹介がすんだところで新八は本来の目的を忘れていた

「あっ、据燠さん今何時ですか!?」

急に立ち上がった新八に少々驚いた陽だったが、すぐに10時過ぎた、と答える

『なにか予定があったのか?』

「はい、僕行もういかないと……」

そうか、と陽は音もなく立ち上がり隣の部屋に移動する
新八もそれに続いた





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