薄桜鬼*ひと恋めぐり
□ガールズトーク
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『『かんぱーい!!今年もよろしくぅ』』
ガチャンとジョッキがぶつかり合う音が響く。
『…うーん!!やっぱ冬でも生ビールは最高だねっ』
『まみちゃん、発言がオヤジだよ〜、ねぇねぇ何食べる?』
新しい歳が明けて、仕事初日の夜。
私とお千ちゃんは二人で女の子だけの新年会をやっていた。
年末にオープンしたばかりの新しい居酒屋。女性客をターゲットにしているらしく店内も可愛く飾り付けてあるし、何より女性客が断然多いので周りを気にする事なく呑んで食べることが出来る。
『そういえばさ、平助と付き合うようになったんだって?』
ニコニコ笑顔でお千ちゃんが聞いてくる。
『う、うん////初詣の日…ほら、お千ちゃんも約束してた…、あの日に告白してくれたんだよね』
『すぐ連絡あったんだよ〜、平助すごく喜んでた』
『お千ちゃん、平助くんの気持ち知ってたの!?』
『見てたら何とな〜く、まみちゃんの事好きなのかなぁって思ってたくらいかな』
さすがは高校時代からの友達だな、と感心してるところに注文していたサラダや鶏もも肉のハーブ焼きが運ばれてきた。
『美味しそう!!』
サラダを取り分けながらお千ちゃんが口を開く。
『…永倉さんの事、忘れられるといいね…』
『……うん…、年末以来顔も見てないし、社内でもそんなに会わないし…このまま……』