それは紛れもなく恋でした
偶然からはじまる必然の一場面(ワンシーン)
遠くに見えたのは 揺れる赤色
不思議な森の奥で見つけた黒い影と
何かが始まる予感、怖くて逃げ出した
「出会い」は終わりに 続くシナリオ
だからわざと 遠回りをした
会いたい、なんて
触れたい、なんて
話したい、なんて
思わない
かよわい君と狡い僕が
「出会う」其れが終わりさ
残酷だって罵ったって
運命は変わらない
ああ どうして、君が?
どうして、僕が?
おおかみと赤ずきん、なんだ
会いたかったんだ
触れたかったんだ
話したかった、ほんとは
かわいい君と 優しい僕が
出会い、結ばれる結末(エンド)
何回だって 何回だって
神様に願ったよ でも…
悲しいくらい、悲しいくらい
おおかみと赤ずきん、なんだ
泣いてる君を慰めたくて 伸ばした腕が、
震える
愛しているよ 抱きしめたいよ だけど
できないんだよ…!
どう足掻いたって
どう願ったって
爪も牙も消えない
だから、ただ待ってるよ
君の涙が止むまで、
あの木の先で
ずっと…
ひとしずくP・やま△さんによる、ボカロ曲
「おおかみは赤ずきんに恋をした」より
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