俺達ストーリー

□第4章:ずっと君と空を
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【西寺涼介目線】



2月後半

日曜日



俺は昨日から清秀のとこに泊まっていた


裸で一緒に寝たが、朝おきてみると清秀がいなかった



あれ?


清秀はボクサーパンツ一丁で窓から外を見ていた


清秀

かっけーな


俺の彼氏




清秀は俺がおきたのに気付いた


清秀「おぅ!!おきたか?なぁ涼介!外見てみろよ!」

涼介「外?」


俺はボクサーパンツを履いて、窓を開けて外を見た


涼介「!」


まだ2月後半だとゆうのに空は雲1つなく、暑い太陽の光が体を照らしてきた


涼介「すっげぇいい天気だな!!」

清秀「な?だろ!?」

涼介「久しぶりに晴れたな」

清秀「おぅ!どっか行こうぜ!!」

涼介「どこ行く?」

清秀「う〜ん……海でも行ってみっか!!」

涼介「海!スゲェ行きてぇ!!冬の海いいねー」

清秀「でも遠いよな……」

涼介「俺実家から車借りてくるよ」

清秀「お、お前いつか無免で捕まるぞ……」


俺達は実家から軽トラを勝手に借りて海へと向かった

海沿いの近くの駐車場に車を止めて外へ出た


涼介「さ、寒みぃ〜!!!」


外は晴天だが、海沿いはやはり寒い!


すると

清秀は俺に手をのばしてきた


清秀「……ほら」


えっ!?


手……繋げって!?


清秀「ほら!行くぞ!!」


俺は清秀と手を繋いだ


涼介「……だ、誰かに見られるぞ?」

清秀「……そんなん関係ねぇよ」


清秀……顔、真っ赤だ


照れてる?


か、かわいい〜!


俺は清秀の手をギュッと握った


涼介「お前の手あったけぇな」

清秀「ば、ば〜か!ほら!行くぞ」


あったけぇ


清秀のでかい手




俺達は手を繋いで海沿いの道を歩いて海に到着した


涼介「うわぁ!!!すっげぇ綺麗だな!!」

清秀「すっげぇな!!太陽の光でキラキラ光ってら!!」


俺達は波打ち際を手を繋いだまま歩いた

海には他にも僅かにカップルや親子の姿があった


涼介「は、恥ずかしいな……」

清秀「そうか?俺は全然平気だぜ?」


俺達はしばらく波打ち際を歩き、防波堤へついた

コンクリートに寝転んで空を見上げる


清秀「すっげぇ綺麗……空」

涼介「真っ青だな……雲1つ無い」

清秀「……俺、こんな気持ち生まれて初めてかも……」

涼介「え?」

清秀「本当に好きな人ができるってこんな気持ちになるんだなぁ……って」

涼介「どんな気持ちなんだよ?」

清秀「なんつーかさ、今、毎日が楽しくて……常にドキドキしてる……常に……一緒にいてぇ」

涼介「俺もおんなじ感じ」

清秀「ずっと一緒にいてくれよな」

涼介「当たり前だろ」


清秀は俺に軽くキスしてくれた


そして、しばらく寝転んで空を眺めていた


清秀「春になったら桜でも見に行こうぜ?」

涼介「お!いいね〜桜!」

清秀「夏になったら一緒に祭り行こうな!」

涼介「浴衣でも着て花火みたりな!」

清秀「秋はうまいもん沢山食おうぜ!紅葉を見てさ、温泉旅行とかいいな!」

涼介「旅行……二人で行きてぇなぁ。楽しいんだろうなぁ」

清秀「そしてまた冬になったら、ここでこうやって……空……見ような」

涼介「……うん」

清秀「そろそろ帰ろうか」


俺達はまた手を繋いで車に戻り、実家に車を返し清秀のアパートに戻った

布団に一緒に潜り抱き合ったりしていた


そしていつのまにか夜になった


涼介「そろそろ帰るな」

清秀「おぅ!また明日学校でな!」



俺は自分のアパートに帰った




アパートの自分の部屋の郵便受けをあけて、郵便物を確認した



勧誘のチラシなどの中に、何も書かれていない封筒があった



なんだ?



部屋に入りその封筒を開けてみた



……手紙?




……


…………



……………!!!



手紙にはこう書いてあった


『いつもきみをみているよ。きょうはうみにいったんだね。たのしかった?』


と全部ひらがなで書いてあった


そして手紙と一緒に写真が大量に入っていた


その写真は昼間に清秀と海に行った時の写真だった


涼介「な、な、な、なんだよこれ!?」


俺はその手紙と写真をゴミ箱に投げ捨てた






俺のストーカー生活の始まりだった







そして次の日


学校で清秀に昨日の手紙の話をした


清秀「はぁ!?そ、それってストーカーってやつじゃねぇの!?」

涼介「ストーカー!?そ、そんな大袈裟な……」

清秀「お前かわいいもんな〜!!あははははは!!」


頭を撫でられた



放課後になり俺達はダンス練習をしに行った


その後、清秀んとこで夕飯を一緒に食べ風呂に入った


涼介「じゃあまた明日な〜!!」

清秀「おぅ!!また明日な!!」


俺は夜道を小走りで帰った




夜10時


アパートにつき、郵便物を確認した



…………!!



チラシに紛れて、またあの封筒があった



部屋へ入り、封筒をあけて手紙を読んだ

『いつもきみをみているよ。ほんとにだんすじょうずだね!おどってるすがたもかっこいいよ!』


手紙と一緒にまた写真も入っていた

写真はダンス練習をしている俺が写った写真だった

しかも同じようなのが大量に……


涼介「な、な、なんだよこれ!!気持ちわりぃ!!」


俺はすぐ布団に潜り眠った




次の日学校で清秀に昨日の手紙と写真を見せた


清秀「な、な、なんだよこれ……!?い、いつ撮られたんだ!?」

涼介「わ、わかんねぇ……気持ちわりぃよな……」

清秀「今日さ、ダンス終わったらお前んち行っていいか?」

涼介「あぁいいぜ」





夜9時前


俺達はダンス練習を終えて、俺のアパートに行った



郵便受けを確認



涼介「あ!」



……またあった




清秀「これか!?」

涼介「ああ」


部屋へ入り、封筒をあけた

その時!!


涼介「っ!!うわっ!!!な、な、なんだよこれ!!」


中から手紙と写真のほかに、使用済みのコンドームが入っていた!!

コンドームは、中にも外にも精液がべっとりとついていた!!


涼介「き、汚たっねぇ!!なんだよこれ!?」


俺の手に精液がくっついた


清秀「りょ、涼介!手洗ってこい!!」


俺が手を洗い部屋へ戻ると、清秀がティッシュで手をガードして精液だらけの手紙を読んでいた


清秀「涼介……これ……」


手紙には


『いつもきみをみているよ。やっぱりきみのはだかはたまらないね!おなにーしたからあげるね!』


写真は俺がダンスの休憩中に暑くて上半身裸になってる姿が写っていた
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