陰陽獣

□第十三章:決戦
4ページ/15ページ


風呂屋から離れ都の外れの高台へ移動した


黒曜「うまくいったのか」

洸大「めっちゃうまくいったし。でも計算外だったのがさ彩虹石の持ち主がすっげぇかっけーの!」

黒曜「そうか」

洸大「あああー!久々に完全に魔力戻ってなんだか気持ちいいなぁ」

黒曜「その割には顔が暗い」

洸大「…………」

黒曜「彩虹石の男に惚れたか」

洸大「う、うっせ!おっさんには関係ねーだろ」

黒曜「仕方ない。俺が今夜相手をしてやろう」

洸大「はぁ!?ありえねーし。何で俺があんたなんかと」



その夜


洸大「っあああああ!!すげぇ!!すげぇ!!」

黒曜「ハァハァ!っぐあああ!イクぞ!イクぞ!!ぐあああああ!イクっ……あっ!あっ!ああっ!!」


結局何度も魔力を高めあった



そして今裸で黒曜に腕枕されている


洸大「……おっさんチンコ超でかいね。余裕で奥まで届いてたし。まぁ鷹虎さんのほうがでかかったけど」

黒曜「そうか」


すげ……

胸の筋肉の間に汗が湖みたいに溜まってるし


洸大「……なんで俺を抱いたの?」

黒曜「なんとなくだ」

洸大「……あっそ」


俺が悲しそうな顔してたのを気にしてくれたのかな


優しい人なのかなこの人



洸大「……チンコは鷹虎さんのほうがでかいけど……セックスは同じくらい良かった」

黒曜「そうか」

洸大「……そ、その……あ、ありがとう」

黒曜「明日エルフ族の所へ行っていた紅蓮様達と合流だ。早く寝ろ」

洸大「うん」


俺は黒曜のおっさんの逞しい体に包まれて眠った







【龍斗目線】


飛月「リノアのような大きな港町では毎晩のように男達は魔力を求めて性交をしています。鷹虎様は格好いいですし、もしかしたら知らないうちに何か薬を飲まされて狙われていたのかもしれませんね」

龍斗「でも陽太の奴、居なくなったって事は鷹虎先生の事どうでもよくなったって事すかね」

鷹虎「……みんなすまん。俺のせいで振り回しちまったな」

凱「まぁいいじゃねーか。明日は朝早くにジハドラバに戻る。今日はゆっくり休もうぜ」

鷹虎「ああ」




都の古い宿に入り小さな部屋に4人で寝ることにした


俺の横には上半身裸で眠る鷹虎先生



鷹虎先生

格好いいなぁ



その時いきなりムクッと起き上がる


龍斗「!」


すぐに目を閉じて寝たふりをした


そして鷹虎先生は上半身裸のまま部屋を出ていった


どこ行くんだろう?


俺も部屋を出て外へ出た


すると外で空を見ながら葉煙草を吸っている鷹虎先生の姿があった


龍斗「鷹虎先生」

鷹虎「おう。起こしちまったかな?」

龍斗「いえ、起きてましたよ」

鷹虎「そうか。お前風邪引くぞ?何か着なくて大丈夫か?」


あ、俺も上半身裸だった


龍斗「鷹虎先生だって上何も着てないっすよ。もうおじさんなんだから体冷やしたらダメっすよ」

鷹虎「お前なぁ、俺はまだ27じゃい。それにほれ、マントたたんで持ってきちょるし」


マントを広げ体に巻き付けた


鷹虎「……ほら。寒いだろう?中に入れよ」

龍斗「え!」

鷹虎「ちょっと前に俺ら喧嘩した時もこうやって入ったじゃろうが。入りたくないなら別に無理に入らなくてもいいけどな」

龍斗「……は、入ろうかな」

鷹虎「うむ」


マントを広げ俺を包み込んでくれた


龍斗「鷹虎先生の匂いがする」

鷹虎「俺の匂い?」

龍斗「よく吸ってる葉煙草の匂いかなぁ?」

鷹虎「すまんのう。臭いか?」

龍斗「全然臭くないっすよ」

鷹虎「そっか」


臭いどころかいい匂いすぎておかしくなりそうだし


鷹虎「お前本当に逞しくなったなぁ」


そう言って鷹虎先生は体を俺の背中に密着させてきた


龍斗「!」

鷹虎「ただの生意気なガキんちょだったが、もう大人として接しないと駄目だな」

龍斗「そ、そっすよ。俺はもう17なんすから」

鷹虎「そだな。なんだか俺は龍斗の親みたいな気分だ」

龍斗「……親?」

鷹虎「獄禅国王には悪いが俺のほうが龍斗の事をよく知っちょるし成長もみてきたからな。そんな気持ちになってしまうんだよ」

龍斗「……そすよね」



そうだよな

俺と鷹虎先生は親子みたいなもんだよな

好き同士になるなんて厳しいのかな



鷹虎「あと四神獣は朱雀だけになったな。あと一息だ」

龍斗「どんな人が朱雀の陰陽獣の持ち主なんすかねー」

鷹虎「さあな」

龍斗「かっちょいい人だといいなぁ」

鷹虎「だな。そろそろ部屋に戻って寝ようぜ。体休ませんとな」

龍斗「……もうちょっとだけこのままでもいいすか?」

鷹虎「ん?……構わんよ」


そのあとは何も喋らず2人の呼吸と心臓の音だけが聞こえていた



そしてしばらくして部屋へ戻り眠りについた







【洸大目線】


次の日、紅蓮様達と合流をした


紅蓮「うまくいったみたいだな。彩虹石の持ち主の事をよく教えてくれ」

洸大「えっと、名前は鷹虎。栗色に赤毛が混ざった髪の超イケメン」

紅蓮「おお」

洸大「光属性でレベルは6くらいかなぁ」

紅蓮「弱いな」

洸大「あ、そういえば向こうの仲間に竜族の王の息子がいましたよ」

紅蓮「なにぃ!?」

黒曜「そ、そんな話聞いてないぞ?そうだったのか!?」

洸大「俺もびっくりしちゃったなぁ」


俺は鷹虎さん達が旅をしている目的を話した


水無月「世界の破滅?」

氷騎「つーか、そんなのが起きてたんだな。知らなかったぜ」

紅蓮「世界の破滅なんてどーでもいいんだよ。それより竜族の王ってあいつの事だよな?」

水無月「そうだと思います」

紅蓮「その息子とやらの腕には竜の刻印はあったのか?」

洸大「え?竜の刻印?」

紅蓮「腕に竜の入れ墨があったか聞いてんだよ」

氷騎「風呂行ったんだろ?なら見えただろ」

洸大「わ、わからない。覚えてない」

紅蓮「まぁいいや。鷹虎達は竜族の国王の所に行くと言ってたんだな?」

洸大「はい」

紅蓮「ちょうどいいぜ。ジハドラバで彩虹石と竜の刻印を一気に手に入れて、奴等の中に魔力出しまくって、最後は殺して死体をジハドラバに飾ってやる」

洸大「…………」

紅蓮「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!たまんねぇ!想像しただけでいっちまちそうだぜ!!」

洸大「…………」


こ、この人完全にイカれてるし


俺なら鷹虎さん達が竜族の国に行く前に戦って確実に彩虹石を手に入れる


でもこの人は

完全に強敵との戦いを楽しもうとしてるんだ



紅蓮「ハァハァ!!勃起しすぎて痛ぇ!洸大!これからやるぞ!ミッションをクリアした褒美だ!奥に来い!」


で、でもやっぱり格好いい


洸大「喜んで!やったー!」



激しく紅蓮様と繋がりまくった
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ