陰陽獣

□第十四章:修復
1ページ/10ページ



【龍斗目線】



龍斗「……う、あ、頭いた……」

雷響「お!龍斗!気が付いたか!」

龍斗「雷響さん、ここは?」

雷響「国王の部屋だ」

龍斗「……あ、本当だ……このベッド親父の匂いがする……」

雷響「3日間眠ったままだからすげぇ心配したんだぜ?」

龍斗「み、3日も!?」

雷響「まぁまだ無理しないで寝てろ」

龍斗「そ、そうだ!み、みんなは!?鷹虎先生は!?親父は!?凱さんに銀牙さんは!?」



その時

部屋の扉が開いた




凱「よ、龍斗!起きたか」

龍斗「凱さん!!もう大丈夫なんすか!?」

凱「ああ。魔力はまだ完全じゃねぇけど怪我は大丈夫だ」

龍斗「良かった……」

凱「それより国王の状態がちょっとな」

龍斗「……え」

雷響「光属性の奥義を喰らったからな」

凱「竜化して強力な魔法防御をしたが、流石にあの奥義は強烈すぎたな」

龍斗「お、親父はどこ!?」

雷響「この階の1番奥の部屋に……」

龍斗「行ってくる!!俺が治療してあげなきゃ!」

雷響「お、おいっ!まだ安静にしてろ!それにお前が行った所で何にも……」



雷響さんに止められたが部屋を出てすぐに1番奥の部屋へ行った



龍斗「親父!!」


勢いよく扉を開けた!


すると!



獄禅「っああああっ!!すげぇっ!すげぇっ!!」

龍斗「いっ!!?」



なんと部屋で親父と鷹虎先生と銀牙さんが3人でセックスをしていた


鷹虎「ハァハァ!!りゅ、龍斗!?」


親父は汗だくの鷹虎先生に激しく後ろからチンコを突かれている!

そして銀牙さんはギンギンに勃起させたチンコを親父に咥えさせていた


龍斗「な、な、何やってんだよ!」


う、うわっ……

鷹虎先生……エロ……



獄禅「ぐあああっ!龍斗!お前も混ざるか!?ハァハァ!!」

龍斗「ハァハァ……は!?混ざらねーし!」


その時凱さん達がやってきた


凱「ほら龍斗。邪魔になるから部屋に戻るぞ」

龍斗「ハァハァ……」


静かに扉を閉めて部屋へ戻った



龍斗「な、何だよ!親父元気じゃんか!」

凱「あれは今鷹虎達が魔力を送ってたんだ」

龍斗「え?」

凱「本当は俺も混ざったほうが国王の魔力の回復も早いけど、流石にちょっと今の俺じゃ役立たずだ」

龍斗「そ、そんなに親父の魔力減ってたんですね」

雷響「龍斗、お前、鷹虎殿と好き同士になれたんだろ?」

龍斗「えっと……は、はい」

雷響「それなのに他の人とセックスするのはありえねぇって思ってるか?」

龍斗「…………」

雷響「でもなああやって弱ってる人に魔力を与えてあげるのが鷹虎殿だろう?」

龍斗「そ、そんなの知ってますよ!鷹虎先生は優しいんす」

雷響「じゃあ理解してやろうな」

凱「ま、国王は強くなった鷹虎とやれてラッキーみたいな顔してたがな」

雷響「ちょ!凱殿!せっかくフォローしてんすからー!」

龍斗「あははは」



その時

汗だくの3人が部屋へやってきた



龍斗「終わったんすか」

獄禅「ああ。最高だぜ!鷹虎の魔力」


……やっぱりセックス楽しんでるし



鷹虎「……龍斗、目が覚めてよかった」

龍斗「はい!もう大丈夫っす」

鷹虎「……えっと……その……国王と性交したのは……その……魔力をだな……なんちゅうか……」


うわ

焦ってる鷹虎先生


な、なんかかわいいし!



龍斗「えっと……大丈夫すよ!親父を助けてくれてありがとうございます」

鷹虎「……龍斗」

龍斗「銀牙さんもまだ万全じゃないのにありがとうございます」

銀牙「……俺はただ国王とやりたいだけだ」

龍斗「それでもありがとうございます」

銀牙「……俺はもうゴラドに帰る。長く離れすぎた」

獄禅「銀、サンキューな」

龍斗「あ、あの!銀牙さん!」

銀牙「……なんだ」

龍斗「……あの……だ、抱き締めてもらってもいいっすか?……なーんてね」

銀牙「…………」

龍斗「やっぱ嫌っすよねー。大丈夫っす!今言ったの忘れて下さい!お元気で!」

銀牙「……これだから人間は嫌なんだ」

獄禅「く……あっはははは!おめーも人間だろうが」

銀牙「……さっさとしろ」

龍斗「え?」


俺の前に立つ銀牙さん


そして


大きな体で優しく俺を抱き締めてくれた




ありがとうございます

俺のもう1人の親父



銀牙「俺は国王とゴラド族以外の人間の匂いが嫌いだが……お前の匂いならまだ我慢できる」

龍斗「え!」

銀牙「……帰る。じゃあな」


そう言って窓からジャンプして帰っていった


獄禅「銀があんなに他人の事を喋るとはな。ああは言ってたが龍斗に会えて嬉しかったんだと思うぜ?」

龍斗「それなら良かった」



その時、銀牙さんと入れ替わりで飛月さんが部屋へ入ってきた


飛月「龍斗様!お目覚めになったんですね!」

龍斗「はい!ご心配かけてすいません」

飛月「皆さん、薬を調合してきたのでどうか飲んで下さい。体力回復しますよ」


飛月さんが調合した薬を皆で飲んだ


飛月「あとこれは国王の塗り薬です」

龍斗「塗り薬?」

飛月「はい。洸大の奥義を防いだ時に国王は翼に大ダメージを受けてしまいました」

龍斗「え!」

鷹虎「俺や飛月の治療魔法でも完全には治せないくらい損傷が酷くてな。薬を塗って少しずつ治していく事になったんだ」

龍斗「そうなんすね」


親父は竜化をして黒龍の姿になった


龍斗「!!!」


親父の翼は見るも無惨な物だった


龍斗「……親父、守ってくれて本当にありがとう」

獄禅「ん?どういたしまして。なんか照れるな」


鷹虎先生と飛月さんはボロボロになった親父の大きな翼に丁寧に薬を塗り始めた


獄禅「よし。薬を塗りながらで悪いがこれからの話をしようか」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ