俺達ストーリー

□第19章:はじまりとさよなら
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【井倉清秀目線】




23歳  春





今日ついに俺は高校を卒業する…








寮と龍次からの解放が嬉しかった…!


そしてなにより嬉しい事…それは…



先生とまた付き合える事と一緒に暮らせる事だ!!







卒業式の間…俺はずっとスーツ姿の先生を見てたんだ!!


緊張しているのか、先生の顔はいつもより凛々しく感じた


そんな先生も今33歳

俺とはちょうど10歳離れている



はじめて俺が先生と出会ったのは17歳の時…

…前の高校の2年の時の担任が先生だったんだ


27歳の先生も若くてかっこよかったけど…

俺は…大人の顔つきになってきた貫禄ある今の先生のほうが好きだ!!


歳をとるごとにかっこよくなっていくってどうゆう事なんだよ…ズリィよ……



ま、浩斗さんを見てたらわかる事なんだけど……

先生はまだまだこれからかっこよくなる……!!!



俺も…先生に嫌われないように自分磨きちゃんとやらなきゃな……






そして卒業式も終わり玄関で靴をはいていると……



後輩「井倉先輩!!!」

清秀「んあ…!?」



沢山の後輩がやってきた……




清秀「………な、なに…?」

後輩「先輩!!!が、学ランのボタン下さい!!」

後輩「俺も下さい!!!」

清秀「ぼ、ボタン!?」



俺はあっとゆうまに学ランのボタンを全部後輩にとられてしまった…



後輩達は騒ぎながら行ってしまった…




な、なんだったんだよ……






俺もまだまだイケてるってことか…?



ははははは………






けど…俺は先生にだけ好かれてればいいんだ!!








グラウンドへ行きベンチに座る…






ここで先生から携帯に電話くるの待っていようかな……







先生…はやく…俺を抱き締めにきて…!!







俺は先生を待ってる間…学ランを脱ぎ、ワイシャツ姿でダンスを練習することにした!



俺はこの春からダンスのインストラクターをする事になっている!


インストラクターをしながら…昔からの夢のバックダンサーを目指すつもりだ!!




浩斗さんが協力してくれて、俺は週に何回かゲイバーのステージでパフォーマンスを披露している!!


普段はよく行っていたあのママがいるゲイバーのステージなどを借りていたが、たまにある大きなゲイイベントのステージで踊らせてもらう時もあった!





だからもっと練習してうまくならなきゃな!!






グラウンドの土でいつの間にか学ランのズボンが汚れてしまっていた!




あーーやべ…!



ま、今日でこのズボンともお別れだしいっか…





………それにしても……




先生から連絡こないな………




どうしたんだろ…?






やっぱ卒業式の片付けとかで忙しいのかな……?








そして夕方5時……





連絡……こない……







やっぱり…まだ仕事してんだ……








……夜8時………






せ、先生………



忘れてんのかな……





先生の携帯に電話をしたが…でない…








学校の中に入って教務室にいってみた…




しかし先生の姿はなかった……





残っていた教師にきいてみた…

清秀「あの…亘先生っていませんか…?」

教師「亘先生??確かもうとっくに帰ったぞ?」

清秀「え…!!?な、何時頃ですか!?」

教師「なんか用事あるみたいで3時頃には帰ったかな〜」




さ、3時……!??







俺は走って先生のアパートに行った!!








夜…9時過ぎ…









先生の部屋のドアを合鍵であけた!!





清秀「先生!!!!?」









………え……ま、真っ暗……









電気をつけた………








清秀「………な……な…!!!?」









………もう……なにがなんだかわからなかった………
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