main
□kiss you
2ページ/12ページ
朝、目が覚めるとき私の隣ですやすや眠る敬浩。
敬「スー…ス…」
子犬なような彼の寝顔を見てると…なぜか昨日まであんな憎かったのに、そんなことなんかどうでも良くなるほど愛しいさが込み上げる。
志「綺麗………。」
柔らかい彼の髪をそっと撫でて
敬浩を起こさないように
そっとベッドから体を起こす
昨日泣いたせいで瞼が腫れて重い…
枕のそばには、タオルに包まれた保冷剤
敬浩…。私の為に?
敬「…おはょう。泣き虫娘さん」
後ろから腕を掴まれ、振り返ると敬浩がまだ寝ぼけた声でそう言って笑った。
志「何ょ…馬鹿敬浩……」
敬「俺が?」
志「明日のこと忘れてたくせに」
ふて腐れて顔を背ける
敬「記念日。」
志「え…?」
敬「忘れるわけないだろう。」
後ろから私をギュッと抱きしめた。