クール
□14
1ページ/1ページ
.
「ちょっともも、早く寝なさいよ。明日からまた仕事だよ?」
『うん…でもこれみないと明日生きれないから』
と答えながらわたしはBEASTのコンサートDVDのドンウンとドゥジュンの歌を眺めていた。
ドンウン先輩かっこいい。なんだこのなんとも言えない胸の痛み。
ドンウン先輩は事務所の先輩でほぼ毎日会うけどすごく遠い存在な気がする。触れられない。毎日会ってるのに切ない。
ダメだわたし。本気でドンウン先輩が好きみたい。前は"尊敬している先輩"だったのに尊敬なんてことば通り過ぎちゃった。
「ドンウン先輩そーんなに好きなの?」
メンバーがニッコリ微笑んで言う。
『う、んほんとにどうしよう』
「は?」
「何がどうしようなわけ?」
『本気で先輩が好きなの!』
「あーそう」
『はあ……』
明日また、先輩に会いたいと思うのはダメですか?
「でドンウン先輩にメールしたの?」
『したけど返信なし……』
メンバーと顔を合わせて苦笑いをした。
.