クール
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違う違う。そうゆうのじゃない。ただ後輩が熱ってきいてよかったねとは言えない。
しかもその後輩は僕にぞっこん。僕のことを尊敬してくれてるから一応相手してあげてる。でもいつかこんな関係、壊れるんだろうな。
"ドンウン先輩"って叫んできてついてまわってきたのは3年も前から。3年間も僕が好きなもも。3年間も辛くないのだろうか。ずっと冷たくしてる気がする。でも拗ねた顔とかみたことない。毎日笑ってて、僕になに言われても大好きですだけ。
遊びか?
だって泣いたりしない。辛くなさそう。そこまで好きじゃないのだろうか。
地べたにあぐらをかいて座ってぼんやり考えているとドアが勢いよく開いた。
ちょっとびっくりした。いや、かなり。
YS「ドンウ〜ン!もも!お熱だったよ〜!」
DJ「しかも高熱!軽く隔離されてた!!」
GK「頬っぺた赤くて可愛かった〜」
JH「辛そうだった」
HS「ドンウン行かないの?」
「うつったら嫌なので」
YS「ひどーそれきいたらもも泣くよ確実!」
泣かないよきっと。なに言われても大好きしか言わないんだもん。心配なんてしてない。熱出すのが悪い。
ムカムカしてきた。
DJ「ま、気が向いたら行けよ」
「ハイ」
HS「あっそういえば、ももが、」
ヒョンスンヒョンはなにかを言いかけてとめた。なんだろう。
僕はいつの間にかヒョンスンヒョンを睨みつけていた。
HS「あぁなんでもないよ。もうもものことは言わないよ」
いや、僕は聞きたかったのに。でも今更教えてくださいなんて言えるわけはなく。ハイと呟くことしかできなかった。
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