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□エロ本
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『ジュニョーン!』
わたしは宿舎にやってきました。ジュニョンに会いに。
でもなんか様子がおかしい。わたしの顔をみて驚いている。他のメンバーはなぜかいなくて静まり返るリビング。
「…よ、よう」
『なに何隠してんの?』
わたしはニヤニヤしながらジュニョンに近づいた。ジュニョンはこっちにくるなと叫ぶ。どうやら背中になにかモノを隠しているみたい。益々気になる。
『えーなになに?』
「だから来るなって!」
ジュニョンが床に座って足をばたつかせている。わたしはお構いなしにジュニョンに近づいた。そしてジュニョンの目の前に座り込んだ。ニッコリ微笑むと苦笑いで返してくる彼。
『後ろに持ってんのなに?』
「…だからあっちいけ」
『彼女にあっちいけはないでしょ!』
「いいからあっちいけ」
『見せてよー』
わたしはジュニョンの背中あたりを見ようと身を乗り出した。ジュニョンにそれを制されもう一度試みる。
見られたくないもの。か。
『あ゛』
「……っ」
ジュニョンの手から何かが落ちた。ああ……これか。
わたしは一気に肩を落とした。ジュニョンは誤解を解こうとなんか喋ってる。わたしはジュニョンが持っていたブツを眺めていた。
「…だから……もも?」
『はぁ…ジュニョンも男だよね…』
わたしはジュニョンが先程まで持っていた「エロ本」という名の現場のブツを片手で持ち上げた。
初めて表紙をちゃんと見たかも。あ、そんなのは関係なくて…。
ジュニョンは苦い顔をしている。
『これはど、えっ』
ジュニョンがわたしに襲い掛かってきた。ビックリビックリビックリビックリビックリ。いきなりこんなことするような子じゃない。ジュニョンはきつくわたしを抱きしめてくる。
『ジュッ』
「ももごめんな!」
アレなんかジュニョンのテンションがおかしい気がする。こんなアホな喋り方しないし。
ジュニョンは抱きしめる力を強めていく。
『いっ…わかったから、離して…』
「…おう」
エロ本読みすぎておかしくなったんじゃ?エロ本の内容知らないからどんなこと書いてあるのかわからないな……。あ、じゃなくて…
『エロ本読むのは自由なんだけどさ…』
「最近欲求不満で…」
『えええっジュニョンがヨッキュウフマン!』
「…だから」
ジュニョンが再び抱き着いてくる。これはイケナイ予感。
ハグじゃすまない予感。
ジュニョンの唇が落ちてきた。
end.
(続きはご自身に任せます)
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