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□眠れない夜
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わたしもう駄目だ。
最近本当におかしくなってる。
自分でも自分がおかしいとわかる。
















「ももー」

『えっなに!』


















最近ドンウンに弱い。
ドンウンの声も髪の毛も
手も身体も香りも全てが好きを通り過ぎている。



















「もう寝る?」

『う…ん、先にベッド行ってて!』


















ここ最近、ドンウンの隣じゃ眠れない。息の音もたてないようにと努めている。
隣にドンウンが寝ていると思うと身体に電気が走り込む気がする。


ドンウンは"了解"と満面の笑みでわたしに言うと寝室に消えていった。





ドンウンは本当にしっかりしている。いやらしいことを言ってくるなんてほぼない。
その点では少々不思議に思うが気にしない。


それよりもわたしがドンウンを襲ってしまいそうで怖い。



















わたしは歯磨きを済ませ、深呼吸をして寝室の扉を開けた。
電気はバッチリついていた。
ドンウンはわたしを見るなり口を大きく開けて子供のように喜ぶ。

…可愛い。
















「もも!はやくはやく」













ドンウンは手招きをしている。
わたしは素直にドンウンの隣に潜り込んだ。
綺麗な顔立ちのドンウンが微笑むたび、わたしの胸は破裂しそうになる。















「もも最近ちゃんと寝てる?」


『え?ドンウンの隣で毎日寝てるじゃん』












わたしは嘘をついて平気な顔をした。
ドンウンはわたしの顔を覗き込む。わかっていたのだろうか?
そう思うとさすが末っ子だな……














「寝てないでしょ」


『なんでわかるの?』


「わかるから」













ドンウンにはやられた。
凄い察し力。わたしは素直に答えていた。
ドンウンは眉をハの字にしてわたしを見つめる。
その表情が犬みたいに可愛くて直視できなかった。
















「僕が隣に寝るのやだ?」


『嫌じゃない嫌じゃない!』


「じゃあなんで寝ないの。変なこと考えてるの?」


『いや!滅相(めっそう)もない!そんな!いやいや……』



















ドンウンはくすくす笑い出す。
そりゃ寝れないよ、こんなイケメン隣じゃ。
わたしは、あぁとため息をついた。

















「子守唄うたってあげようか?」


『それじゃもっと眠れない!』


「じゃどうするの」


『寝るから……大丈夫大丈夫』



















ドンウンの子守唄なんて絶対だめ!最後まできいてしまう!
とゆうかドンウンの声をきいた時点でもう眠れないんだ。



















「ぎゅーってしてあげる」


『寝れな』


「寝るまで離さないからね」


















ドンウンはわたしを引き寄せて抱きしめてくれた。
ドンウンの温もりを感じてドキドキしてきた。
ドンウンの吐息が耳にかかってくすぐったい。






でもすごく幸せ。



















『ドンウンが好きすぎて眠れないんだよ……』



「ん?なに?」



『なんも……』













end.


(ドンウンわたしのこと嫌わないでね)
(なんで嫌うわけないじゃん)
(わたし気持ち悪いほどドンウンが好きなんだよね…)
(僕も☆)

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