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□普通の好き
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「ももおいで〜」
ヨソプが両手を広げて待ち構えている。
わたしは犬か。
わたしは鋭い目でヨソプを睨んだ。
「やだ」
ヨソプってわたしを何だと思ってるのかしら。なんかからかわれてる気がする。
「もも〜ももってば〜もも〜」
「やかましい!」
ヨソプに怒鳴り散らした。
ヨソプは犬みたいに上目遣いで瞳をうるうるさせている。
あーあ女の子より可愛い。
「もも〜…」
「なによ…」
ダメだ優しくしてしまう。可愛すぎるヨソプクン。ずるいわ。
「な〜んでそんな冷たいの??」
「うるさいんだもん。
もも〜もも〜って。」
わたしはヨソプを凝視して言った。
ヨソプはええっ?といって
困った表情をする。
「好きなんだもん」
「あーはいはい。」
ヨソプは最近いつもこのセリフを言う。好きなんだもん。そりゃなんか浮かれてる人のセリフだよね。ザ・リア充。
「ももは!?ももはどうなの??」
ヨソプはわたしの顔を覗き込みながら言う。嫌いだったら付き合わないしな。うん。
「普通に好きだよ」
「普通にってナニ??」
「普通は普通。」
ヨソプは頬を膨らませてなんだよ〜もういいよ〜とかなんとか1人で呟いていた。
でもわたしは多分ただ普通にあなたが好きなんだと思う。
いつも隣にいていつも隣で笑っているそのいつものわたしたちが好きなんだと思う。
(最後かっこよくまとめたね。)
(うん。悪い?ヨソプ)