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□言い訳
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「ほんっとにごめん(笑)」


ももは、ハハと笑う。なに呑気に笑ってんだか。
ももは降りる駅がわからなくなって自分の家に着くのが1時間遅れた。
自分の家だよ?!


「なんで駅わかんなくなっちゃうかな」



僕はため息をついた。
それでもももはニコニコ笑顔。


「いやいやっ、その駅の前の駅が似ててね、降りたら間違えたと思ったんだけど、方面変えないで電車乗っちゃって、あれ?って思ったんだけど、そしたらド田舎にいつのまにか着いちゃって!」


長い。馬鹿みたいな説明長い。しかも身振り手振りつき。(笑)
僕は首を縦にぶんぶん振りながらはいはいと言った。



「凄い心配したんだから!
電話出ないし!」


ももは舌をちょこっと出して笑う。可愛くないからな!



「電車の中じゃ電話出れないし…!」



ももは人差し指をたてて言う。ほんとになにも分かってないな…


「いつもニッコリギグァンくんなんだから機嫌を直して?」


ももは僕の二の腕あたりを触った。ボディータッチして機嫌でもとろうとしてるのか。


「やだ。
メールぐらいできたでしょ」


「ギグァンにメールしようとしたら間違えてパパにメールしちゃってあらまあびっくり!
家に帰れなくなったーてメールしたら大丈夫か!って来て(笑)
ギグァンぽくないなあとか思ってたらパパだった!」


また長い。なんか演技つきでまたイラッとした。


「そのあとにすればよかったじゃん!」


「うん…」


ももは苦笑いをする。
勝ったな。

もものとなりに僕がいつもいないとだめかなあ…(汗)

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