テニスの王子様
□今日、愛しい人に変わりました
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ウチは白石蔵乃
四天宝寺の聖書で3年連続ミス四天宝寺に輝いた。まあ〜自分で言うのも何やけど容姿端麗、才色兼備、文武両道、そんな言葉が似合う“完璧”な人間や
と、胸を張って言えたら良かったのにな…
残念ながらウチはそんな“完璧”な人間なんかやない。これは周りが勝手に作った理想と妄想
ホンマのウチは、見えないとこで努力をしてる“普通”の女の子なんや
そんなウチのことを理想と妄想で見てるやつらは多い。実際、ウチに告白してくる人らはそういう人らばっかりや
最近は高嶺の花だとか言って告白してくるやつは減ったがそれでも多い
はあ…誰か、ウチのことちゃんと見てくれる人おらんかなぁ……
「あの、心の声ダダ漏れなんすけど…」
「え?あ、声に出してた?」
「ええ…思いっきり声に出てましたわ…」
と、ウチと同じ女テニで後輩の光にため息混じりに言われた。そういやここ部室や
「自分の世界に入るのはええですけど、今日氷帝との合同練習なんやからはよ準備してくださいよ」
そう言いながら光は気だるそうに部室を出て行った
まだ制服やし、はよ着替えんと
けど…正直今日の合同練習、憂鬱なんよな…
あのオサムちゃんが珍しく自分で合同練習を組み込んだって聞いたときは雪が降るんとちゃうかって疑ったわ。やっとまともに仕事するようになったのかと褒めたかったわ〜氷帝との合同練習やなかったら