お題
□キスにご用心
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オレには付き合っている人がいる
だけど、相手を知る人は誰一人いない。まぁ、サッカー部の連中でさえ知らないからな
どうして知らないか、それは言わないのではなく、言えないからだ。世間では認められないカップルだから
オレの相手…まあ…恋人は文武両道、容姿端麗、おまけに内申命(←ここ重要)もう、分かっただろうか?
オレの恋人は、雷門中で知らない人はいない、というほど有名な人物…南沢篤志さんである
何で皆に言わないか分かるだろ?相手はあの南沢さん。ファンの子達に何をされるか……
なのに、だよ!あんにゃろ、部室でとんでもない事やりやがった!!
それは、昨日の部活での出来事ーーー…
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「倉間〜」
今日は一日練、午前練が終わり、部室で休んでいた。頬を滴る汗をタオルで拭っていた時、自分を呼ぶかったるそうな声が聞こえた
この声の主は、南沢さんの声。はい、何ですかと言いながら振り向くと、ふにゅっと唇に柔らかい感触がーー…
「って……何してんだコラァァァァァ!!!」
「え?何ってキス」
「真顔で答えんなぁぁぁぁ!!!!」
何してんだ、この人!オレ達が恋人だって事、教えてるようなもんじゃんコレ!!
ここには口が軽い奴(特に松風と西園)が居るのに!あ〜……もう終わった。オレの普通な日々
「てか、何でここでキスするんスか?」
とにかく、オレはこれが聞きたい!
「え?キスしたかったから」
……アホだ、この人。やっぱ、モテる人は普通の人と考えが違うのかな……、なんて考え事をしていたら、南沢さんに腕を引っ張られた
南沢さんはオレの耳元に口を近付け、囁く
「男はみんな、狼だ。気を付けろよ。特に、オレのキスにはご用心な」
キスにご用心
(今日、初めて南沢さんとキスするのを怖いと思いました……)
END
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企画提出
青春ボイコット様
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あとがき
男のキスは危険だけど、南沢さんのキスはもっと危険だと言うことを書きたかっただけです←