セカンド猪股さん
□罪と罰 〜side雅人〜
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特定の彼女が出来たのは
高3の卒業式
同じ学校の1つ下のリエに告白されてからだ
不特定多数の女と遊んでいるだの
よくない噂を知ってるハズなのに
ビクビクしながらも
「好きです!真面目に私だけと付き合って下さい!」意外にも凛とした態度で
汚れを知らない…育ちが良さそうなお嬢様って感じで
とにかく綺麗だった
何でも許してくれそうな
聖母のような気さえした
彼女という存在がいれば、ガッついてるようには見えないし
綺麗な彼女は女よけに最適で
こちらも好都合だった
絵に書いたように順調に交際を続ければ
初々しさに心が弾んだ
大切にしようと初めて思った
そんな毎日が怖くて…
憂鬱で息苦しくなる
失わないように
壊れないように
何かを補うように
2番目の彼女
3番目の彼女を作った