セカンド猪股さん

□恋愛偏差値
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「ああ゙〜?なんだよ」

「猪股さん困ってるでしょ?手、離さないとマジで怒るよ」


どこまでも優しい口調なんだケド

絶対命令のような威圧感


頭で考えるより私の為に怒ってくれたコトに胸が熱くなるのが先だった


オレオレくんは、さっきから私の右腕をガッシリ掴んでいる


お互いコートに厚着だし
しかもオレオレくんだし

私的に着ぐるみ同士が
激しく腕相撲している感覚なんだケド


「ハイハイ、雅人くんの悪い癖?でましたー」

なげやりな雰囲気がらしくなかった…


あっさりオレオレくんは手を離した

『癖?』


「健は、昔からやれば出来る子だから、ね?」



私の視線は雅人さんを追っていて



オレオレくんの困惑した視線と合うコトは、なかった



それからイロイロ話は盛り上がり、コワイぐらいの笑い声が絶え間なく続いた

すごくみんな楽しそう…



少しずつ空気が重くなるのをヒシヒシと感じていたのは私だけ?
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