セカンド猪股さん
□恋愛偏差値
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助手席には奈々が座った
雅人さんのご指名で
「ごめんね、シート調節できないんだ。なかなか修理に出せなくて」
申し訳なさそうな雅人さんに
全然平気!快適ですよ♪
奈々さん、ご機嫌だね…
走る車内では雅人さんとオレオレくんは高校大学が一緒だと判明
オレオレくんは、ショップの店員さん
オレオレくん、まさか
うん、やっぱりアレ?ショップって……
「のんちゃん!アダルトじゃないから…服屋だから!何か痛い、視線がグサグサ刺さる…」
「健なら、ありえるだろ」見える見える〜なんて前の2人は笑ってるし
私と奈々は中高、しまいには同じ職場
さすがに2人とも驚いたようだ
「奈々ちゃんは、猪股さんのコト知りつくしてるのかな?」
まただ、イノマタさん
「雅人さん、親友ですよ希は!本人が知らないコトまで知ってますよ〜」
雅人さんは、私のコトを猪股さんと呼ぶ
距離を置かれてる?
軽い、いやがらせ?
不快な顔をしている私に
、より不快な声が届く
「のんちゃん!そんなにイノマタが嫌なら俺の嫁になれ!佐々木になれるぞ〜」
「でも、お兄ちゃんって呼ばれてみたいかも」
と物思いにふけるさまは
アホ丸出しだな、降りてくれないかな…
《佐々木》は魅力的だケド人類が滅びようとも全力で戦います!
「け〜ん、ダメだよ」