紅桜

□2章
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私が目を明けるとそこは闇だった

何もなくてただただ続いている闇

此処が何処なのかも分からない

『ここは・・・・・・・・・・・・・・・何処なの?』

たしか私は巻物を見つけて、それを開いて、その中身を見てから急におかしな感じがして意識がなくなった

そういえばあの巻物なんて書かれてあったっけ?

でも、あの巻物に書かれてあったことを思い出そうとすると急に頭が痛くなったから、思い出すのはやめた

それにしても本当に此処何処だろう?

どうしたら元に戻れるんだろう?


リン


突然、鈴の音が何処からかした

けど、何処から鳴っているのかは分からない

私は声をあげた

『誰か・・・・・・・・・・・いるの?』

「真愛・・・・・・・・・・・・・・・・やっと会えた」

聞こえてきた声は透き通る様な美しさを持っていた

たぶん女の人だ

その声は少し喜びに溢れていた

けどこんなに綺麗な声は私には聞き覚えがない

『誰? 一体何処にいるの?』

「私は・・・・・・・・・・・・・・もう1人の貴方。貴方が此処に来たという事は・・・・・・・・・・・・・そうなのね。真愛、貴方は・・・・・・・・・・・見つけて・・・・・・・・・・・を」

『ちょっと待て。見つけてって何を? 教えて』

「その答えを見つけるのは貴方よ。私の名は空桜。じゃあまたね、もう1人の私」

空桜がそう言うと、急に私の目の前が真っ白な光で溢れた

眩し過ぎて何も見えない

私は思わず目を瞑った
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