Shining Hearts

□素直になって!
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私たちはサマーヒルズ島に来ている。


なぜかって?


アルヴィンにいつもくっついているシルフちゃんが木から落っこちちゃって、ケガしちゃった
らしいんだ。


でそんなわけでこんなに暑いこの島まで来たわ
けさ。


もちろんリックやネリス、アルヴィンも一緒のPTを組んでるんだけど、アルヴィンはやっぱり元気ない。


まぁ、見た目はいつも通りのポーカーフェイスなんだけどねw


「ないな」


リックがつぶやいた。


探しているのは『月光草』という傷薬だ。


まぁ、崖っぷちとかになけりゃいいけど、それなりの所に行くらしい。


「このPTで一番はぐれそうなのはレイだけだな」


「む、なによ!失礼しちゃうわ!」


アルヴィンはレイにいつも悪口ばかり言
う。


そのせいかレイはあんまりアルヴィンが好きじゃない。


「樹海でしょ?心霊スポットでもあるところだ
から、みんなで一緒に行動しましょ!」


ネリスは空気を読んで会話を変えてくれた。有りがたいのだが、元気よく言っている声は震えている。


ここの島は最初に行った通り暑いのだが、ここの森だけは真冬のように寒い。


寒いというのは少し語弊があるかもしれない。


『誰』か背中にいるような気がするせいか、寒いのだ。


しばらく歩いていると、月明かりに照らされている草を見つけた。


「ねぇ、みんなこれかな?」


そうレイはつぶやいたが、帰ってきた返事はなかった。


「えっ、ちょっと待ってよ…。マジで遭難したの?」


その声に反応したのは獣たちだけであった。


レイはダガーを構えて戦い、その場を離れた。
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