FF type-0
□怪談話?
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怪談話
その日はかなり大雨の日だった。
0組ではいつものメンバーで集まっていた。
「でねー、テラスにいたサボテンダーはどこかに行っちゃったの〜」
「うそー、テラスってあそこのテラスだよね! あそこあんま行きたくなくなるような話しないでよ〜」
とシンクとケイトはちょっとした怪談話をしているようだった。
そこにナインがズンズン近づいていき、
「俺はもっと怖い話してやるぜ、コラァ!」
「えー、そんなのあんの?」
「なめんなよ、コラァ!」
((なんかナインが言うとなんでも喧嘩話に聞
こえる…。))
「いいか、よく聞け。 俺はこの前…」
ナインの話を要約すると、こんな話だった。
ある日、寮の門限を過ぎてしまったことがあった。(とか言いつつ、普段も門限破りしているナインである)
そのときもいつも通り抜け道を使って帰ろうとした。
すると目の前に火の玉が、ユラユラ飛んでいるのが見えた。
ちょっとヤバそうだなと判断したナインは、急いで抜け道を使ったはずだったのに、道がなくなっていた。
どんどん火の玉は迫ってくる。ナインはそこから火の玉の反対方向に走り出した。
するとあっちも気づいたのか追っかけてきたが、あっちも途中カランと何かを落としたような音をさせながら追っかけてきた。でもそんなにスピードがなかった為、簡単に撒けたと思った。
そうしたら前から、また新しく火の玉がフワリと出てきた。
そしてそこで何かに殴られたらしい…。 という話だった。
「うわぁー、そん時に殴られたのって頭でしょ?」
「そうなんだけどよー、何か拳で殴られたような感じだったんだよな〜」
「もしかして〜、エイトとか? あっでもでも〜クラサメたいちょーかなぁ?」
「あー分かるかも、だって絶対寮の見回りとかしてそうだし!」
「だよね〜、だからナインは二回もたいちょーに負けたことになるんだねー」
「んなことは認めねぇからな! もし最後に殴ったのか野郎だとしたら、後ろから追っかけて来たのはどいつだよ!!」
「そんなの知らないよ〜! 第一ほんとーにたいちょーだったのかも分からないし」
「うん、そうだよねー。」
「でも悪いことしたのはナインじゃないのか?」
そこで、凛とした第三者の声が入ってきた。
一斉に振り返るとそこにはエースがいた。
「エ、エース! いつからそこに居やがったんだ!!」
「いつってナインが『俺の話を聞けーー!』みたいなこと言ってる時からだけど」
「だーーー! 俺はそんなこと言ってねぇし、しかも最初からいたんじゃねぇか!!」
「まぁそうなるな。 でもその後ろから追いかけてくるって言うのは怖そうだ。」
「マジで怖かったんだぞコラァ!! てめぇも一回追いかけまわされてみやがれ!」
「ナイン、怖そうなのは認めるが、僕は君ほど不良じゃないんでな。無理だ。」
「褒めてもなにもでねぇぞコラァ!」
「いやナイン、それ褒めてないし…。」
「ナイン、本当のことを教えてほしいか?」
またまた、別の人の声がした。 クラサメである。
「てめぇ! いつからそこに居やがった!!」
「いつからって、エースが会話に混ざり始めた頃からだが?」
「おまえも、ほとんど内容分かってんじゃねぇか!!」
ナインは恥ずかしいせいなのか、顔を真っ赤にしていた。(BL路線ではないよ☆)
「で、本当のことを知りたいのか?」
「知ってるんなら教えやがれ!!」
「では次のテストで赤点をとらなかったら教え
てやる。」
その言葉を聞いた周りは全員同じことを思った。
((絶対に無理だ!!))
「では、期待している。」
その後、ナインはクイーンやエースに勉強を教わり、帰ってきた点数を見た。
「56点! やったぜ、コラァ!」
「私があんなに教えたのに56点ですって! 何かの間違いでは!!」
「クイーン、ナインにしては頑張ったほうだよ。 一応赤点は免れたみたいだし。」
そんな会話を聞いちゃいないナインは、すぐクラサメの元へ行った。
「赤点は免れぞコラァ! だから、さっさと教えやがれ!!」
「ふっ、いいだろう。 実は…なんだ。」
その瞬間のナインの顔は、ものすごくマヌケ顔だったそうだ。
「実は追いかけてきたのは、トンベリなんだ。」
あとがきという名の反省文
いかがでしょうか?
私としては、0組の人を少し出せて嬉しかった半面、口調これであってる?と思ってしまうような作品です。
トンベリって可愛いですよね! 見てて和みます☆
トンベリってある程度距離が離れてると、近づいてくる途中で転ぶ時があるらしく、そのこけたときに、ランプを手放しちゃうらしいんです!! 想像するだけで可愛い///
相変わらずオチないですが、ここまで見てくださった方、ありがとうございます!