FF type-0
□零式 クラサメvs夢主
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〜私の好きな人〜
それはある晴れた昼のことだった。
「クラサメ隊長、今日の4時に0組でお話したいことがあります。絶対に来てください。」
((ものすごく真面目な感じのこの子も私に告白をするのか…。))
「分かった、ではその時間に。」
「はい! 時間を空けていただき、ありがとうございます。 ではまた後ほど…。」
((なかなか、素直な子だったな…。))
そんなことを考えつつ、軍司指令部へ戻ったクラサメは、あっという間に3時をまわっていることにも気づいていなかった。
そのときにはもう彼女は準備を終わらせ、0組の人を教室に近づけさせないようにしていた。
そして4時になり、クラサメは言われた通り0組の教室に入った、と思いきや足元の見えない紐を引っ張ったらしく、上から金タライが落ちてきた。
しかしクラサメも一応軍に一度は所属していた身、このくらいは難なくクリア出来た。
ただ避けた位置が悪かったのか、怪しいスイッチを押してしまった。すると今度は机からチョークが飛んできた。
((いったいなんなんだ、この攻撃は!? 素人にしては芸が細かい。しかし…))
とか何とか考えてつつ、さまざまな所から飛んでくる攻撃を避けていたクラサメだったが、これくらいやりそうなやつを一人思い出した。
((カズサか!あいつなら実験でこのくらいはお手の物だな。後でこってり絞ってやる!!))
そんなことを考えていたら、顔面にチョークが一本飛んできた。
その頃のカズサさんは…0組に新しく入ったレムを捕獲!しようとしたところ、エースに見つかり返り討ちにされましたとさ。
話戻って教室では、不可解な動きをする水と交戦しているクラサメの姿が、あった。
((そろそろMPも尽きる、これは非常にまずい状況だな。まずはこの犯人をだして止めさせなければ…))
「近くにいるんだろう!! 相手してやるから出てこい!」
そういうと教卓から少し小さめの女子1人出てきた。
「ちょうど4時、来てくれたんですね、隊長。うれしいな!これでやっと隊長に言いたいことが言える」
((心中でもするつもりか? ならば止めねばならんな))
「隊長死んでください。 あなたが、あなたさえいなければ!!」
「私は君に好かれるような男ではないんだ! だから君と心中することはできない!!」
((なんとしてでも止めねば…。しかしいったい何をすれば?))
しかし彼女から返ってきた答えは、クラサメの予想を超えた。
「はぁ?何言ってるんですか? 私がいつ隊長に惚れたなんて言いました!?」
「じゃあ、なんでこんなことするんだ!!」
「私が恋してるのはトンベリに決まってるでしょう!! 隊長には最初から興味なんかありません!」
これはさすがにクラサメでも驚きを隠せなかった。
その動きを見逃さなかった女子は、続けて言った。
「隊長は、私が告白するために教室に呼んだとお考えだったようですが、あいにくと私はあなたのことが大嫌いなので安心してください!」
と満面の笑みで彼女は言った。
後ろにはなんか黒いモヤッとしたものが見えた(気がした)。
クラサメ隊長、撃沈。
「女子って怖い。」とクラサメはつぶやき、目の前の女子に白旗を挙げました、とさ。
あとがきという名の反省文
まず始めに、クラサメファンの方、すみませんでした。
もはやこれ誰!?って感じですよね…。
小説初書きだったのですが、ここまで難しいとは思っていませんでした。
とりあえず、最後まで見て下さった方、ありがとうございます!