□過去拍手
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「柳…?」

どうしてこんな状況になったのだろう

確か…切原君に用事があるから教室で待っていてくださいって言われて教室で待ってて
そうしたら柳が来て…





現状に至る


どうしてこんなに追い込まれているのだろうか

ちなみに今は壁と柳に挟まれている

あまり表情には出てないけど
険しいものがある

ポーカーフェイスだと周りは言うけど

私はそうではないと思う

ちゃんと感情が出ている

仁王に言ったらびっくりされたけど

「どうしたの?」

「お前は…赤也が好きなのか?」

唐突すぎる質問
切原君が…私を好きってこと?

私は…

「確かに切原君とは仲良しだけど
好きかどうかで聞かれたら…違うかな」

そういうと柳はほっとしたようだった
何で…?

「では、好きなやつはいるのか?」

どうしてそんなこと聞くの?
期待しちゃうよ…?


目の前のあなたです
そう言えたらどれだけ楽か

「や…柳はいるの?」

声を絞り出した
期待と緊張が高まる

「ああ。今、俺の目の前にいるやつだ」


は…?

「は…?私…?」

そういうと柳は「ああ」と言って私を抱きしめた

「おまえはどうなんだ?」

「私も…私も柳が好きだよ」

そう言うと柳に抱きついた
柳はいっそう強く抱きしめてくれた



「と言うことだ赤也。諦めろ」

柳の言葉にはっと振り向くと
ドアのところで切原君が固まっていた

「俺諦めませんからね!」

そう言って半泣きで走り去っていった

「えっと…」
「気にすることはない放っておけ」

そう言って私を柳のほうにむき直させると
不意打ちでキスをしてきた

「真っ赤…だな」

そういうとくすくすと笑った










私、幸せで
溶けてしまいそうです






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