黒の預言書

□ラフレンツェの呪い
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ラプレンツェが10才の誕生日を迎えた日

「おいで、ラプレンツェ」

「何、ババ様」

「今日はお前さんの誕生日だ。プレゼントとして呪いを教えてやろう」

「えっ…ババ様。私、ババ様やおば様みたいな神通力なんて…」

「神通力がなくなって出来る呪いさ。さぁ、胸に手を当ててご覧?」

「はい…」
胸に手を当てるラプレンツェ

「そして願い事を強く、強く願うんだ。口に出しても構わない」

「はい…」

「それが私がお前に教えてやれる唯一の呪いさ。いいかい、ラプレンツェ、願いは諦めずに強く願えば必ず誠になるんだよ」

「はい!ババ様!」

無邪気に笑うラプレンツェ

願いは強く願えば必ず誠になる

そんな魔女の教えを受け育った彼女は近い未来、愛した人を初めて呪うこととなる
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