童話
□杏と薔薇に降り積もる雪
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アプリコーゼ「暇ね」
アルテローゼ「そうだね」
静かすぎる午後
二人の賢女は薔薇の咲く家でお茶を飲んでいた
アプリコーゼ「ねぇ、新しい薬品を作ったんだけど、たm…「断る」
アプリコーゼが言い終わる前にアルテローゼは話を断った
アプリコーゼ「えー、ケチ」
アルテローゼ「あのな、ケチとかそういう問題じゃ…」バンッ!
突然、大きな音と共に
玄関から水色のローブ身に付けた人が現れた
アプリコーゼ「……」
アルテローゼ「ホレおばさんっ!?」
パシッ
アルテローゼの頭を叩く音がした
ホレ「相変わらず口の悪い子ねぇ。おばさんじゃなくて、お姉さんだっていつも言ってるでしょ」
アルテローゼ「口が悪いのはおばっ…お姉さんに似たんだよ」
パシッ
ホレ「あら、やだ失礼ね。人のCueiにして」
アルテローゼ「いってぇ…それよりお姉さん、今日は何の用?」
ホレ「ちょっとややこしい魔法を使いたくて、二人に協力して欲しいの」
アルテローゼ「私は別に構わないけど、アプリコーゼは……んっ?…二人…」
アルテローゼはホレおば…お姉さんのローブを引っ張り、アプリコーゼに背を向ける
アルテローゼ「ちょっと、二人ってどういうこと?お姉さんの頼みってことは…(ひそひそ)」
ホレ「もちろん、黄泉に関する…(ひそひそ)」
アルテローゼ「勘弁してよ、まだアプリコーゼには私が黄泉の番人だってこと、言ってないんだから(ひそひそ)」
ホレ「えっ、そうなの?じゃあ早く言わないとダメよ。だってあの子は…(ひそひそ)」
アルテローゼ「ああ!ストップ!」
アプリコーゼ「?」
ホレ「とりあえず、二人の魔力が欲しいのよ」
アルテローゼ「なんでまた…」
ホレ「だから、貴女たちはせi…「あぁぁあぁぁ!」
五分後
ホレ「ありがとう。じゃあ、また来るから」
アルテローゼ「もう、来るな」
バシッ
アルテローゼ「いったぁ」
ホレ「さようなら」
アプリコーゼ「さようなら」
無事
魔力を手に入れたホレお姉さんは空へ帰っていった