詩女神六姉妹

□小ネタ
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「残酷な運命」

イオーニアさんが末妹神として長兄神と次兄神と交わらなければならなくなった当日の話
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「お姉さまっ、嫌です。そんな…いくら運命だからと言っても…」

「仕方ないのよ、ドーリア。これはアタシが生まれたときから決められていたこと。どうすることも出来ないの…」

「嫌です、お姉さまっ、行かないでください…イオーニアお姉さま!!」

「………ごめんなさい、ドーリア…」


ごめんなさい
今は貴女を優しく抱き締めることも
頭を撫でることも



触れることさえもできない

「うっ、うぁっ…うっ…」

泣き崩れる貴女を置き去りにして
私は歩み始める


ごめんなさい。ドーリア
もしも私に運命に抗えるだけの
神格と決意があれば

貴女を置き去りにすることも
泣かせることもなかったのかしら…



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