二次創作

□桃城×海堂
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ビュン……ビュン――
「んっ…。何だぁ?」
桃城は起き上がりながら周りを見回した。
そこにはU-17代表合宿で早々にリタイアを宣告され、何故か崖の上で鍛えている面々が爆睡していた。
「皆寝てるよなぁ」
ふと音の聞こえてくる方に目を向けると見慣れた影があった。
「ふっ、あいつか」
立ち上がってその影に近付きながら声をかける。
「かーおる君っ」
「あ゛ぁ?」
「周りが寝てる間に自分は少しでも強くなろうってか?」
ふざけた調子で桃城は海堂の肩に手を乗せる。
「うるせぇ」
「どうせなら俺とやろうぜ?」
「は?」
驚き顔を赤くさせる海堂。「ぷっ…。何勘違いしてんだよ」
「へっ」
「テニスだよテニス。お前って案外かわいいとこあるよなぁ」
桃城は楽しげに口端を吊り上げる。
「なっ、だだだ黙れっ!!」
「ま、テニスやろうぜ」
「てめぇには絶対負けねぇ」
崖の上のコートでラリーを始める。
「ダンクスマッシュ!」
「スネイク!」
お互いの技を知り尽くしているためなかなか決まらない。
 

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