book1
□2.ゲームスタート
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そこのない穴に落ちてゆく感覚が、しばらく続いた。
すると、ポーン、という効果音と共に、
《ようこそ、ナーヴギアへ》
とかかれた英語フォントが目の前に浮かび上がった。
その瞬間、周囲が光に包まれ、別の場所にうつされた。
なぜわかったのかというと、先ほど俺が落ちていた真っ暗な場所とは違い、姿見があり、俺を囲むようになっていたからだ。
《プレイヤーキャラクターを製作してください》
と、文字フォントが目の前に浮かびあがった。
俺は指示にしたがい、出来るだけ現実と同じように作った。
自分なのに自分の顔じゃなく、作り物の顔(仮面)をつけるなんていやだからな。
あとはジョブを選ぶだけらしい。
【ジョブとは、そのキャラクターの職業のことである。】
(へー・・・いろんなのがあるんだな)
Onehandsword
Two handsword
Meis
Shortsword
等々・・・
(とりあえず無難に・・・と)
俺は【Onehandsword】を選んだ。
すると目の前に【名前設定画面】が出てきた。
俺は迷わず《ユウト》と打ち込んだ。
《これでキャラクター作成は終わりです。お疲れさまでした。それでは、【世界】へとご案内します。》
すると、再び俺の目の前が真っ暗になった。
が、その暗闇はすぐに消え、まばゆいほどの光となって視界を覆った。