shortブック
□じゃなーい
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天気:快晴
今日も順調に船を進める麦わらの一味。
ー甲板ー
「釣れねぇー!」
『釣れないね』
ルフィ、ウソップ、チョッパー、名前は釣りをしていた。
「ウソップ!この竿がダメなんじゃねぇのか?」
「なにぃ!?そんなはずはないぞ!おれの作った物に不良品などない!何せおれは、かつて竿作りの天才とよばれた男だぜ」
長い鼻がより長くなった気がした。
「えー!ホントか!?」
「・・・・・・うそ!」
「嘘かー!ちくしょー、騙されたー!」
何かチョッパーにも問題がある気が・・・
ルフィも一緒に騙されたらしい。
「なあ名前〜、竿ー」
『いや、あたしは作れないし』
「名前竿ー」
「さおー」
「名前は竿」
「それは違ぇよ」
ルフィが言った言葉にウソップが突っ込んだ。
『・・・』
「名前は竿なのか!!」
知らなかったー、と驚くチョッパー。
『あたしは竿じゃなーい!!』
貸して!とルフィから竿を奪い、海の中へ針を投げ入れる。
クンッ
ザバアッ
『釣れんじゃん』
「「「!!」」」
その後も次々と魚を釣った。
『ふー、楽しかった!そろそろサンジの手伝いしてこようかな』
鼻歌混じりで食堂に向かう名前。
その背を無言で見つめる3人。
「・・・名前こえぇ」
ウソップの呟きを聞いたルフィとチョッパーは、名前の釣った数十匹の魚を見て、「名前を本気で起こらせると海が消える」とまで思った。