鬼さんこちら、
□車上の戦い、II
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屋根の上を移動した私達は、
たどり着いた機関室を窓からこっそりと覗きこむ。
機関室内では、テロリストが二人
拳銃で脅しながら操縦者の人達を見張っていた。
私達は一旦顔を見合わせると、
頷きあってから各自行動を開始する。
―カラン
「ん、鉛弾?
一体どこからこんな物…がはっ!!」
お豆君が投げ入れた銃弾に
テロリスト気を取られている隙に、
私は窓から中へと飛び込み一人に蹴りを叩き込んだ。
勢いが良すぎたのか、彼は顔面から思い切りパイプに突っ込んで行った。ごめん。
お豆君がそれに続こうとした所、
操縦者の男達が残りのテロリストをシャベルでぎたぎたに。
うん、見ていてちょっと痛かった。
呆然としているお豆くんを捨て置いて、私は彼らと親指を立てあう。
「さ、行こうかお豆君」
「誰が目に留まらない程の豆粒ドチビかああああ!!」
「そこまで言ってない」
、