▽初等部・男女主T
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歩きながら、蜜柑は棗とリンのことを考えていた。
2人は危険能力系だと、あの時琥珀が言っていた。
先ほど聞いた危険能力系の説明を思い出す。
ー種類を問わず学園側にその能力の性格やパワーにおいて危険≠ニみなされた子が集まるクラス
ーあまり内情を明かさない謎なクラス...
琥珀はリンのアリスを、コントロールが苦手ってゆうてたけど、そんなに危険な能力なのかなあ。
星なしって言われたときも、コントロール苦手にはみえんかったし...
むしろ得意といってもいいのでは....。
蜜柑はリンのアリスについて考えていた。
棗のはなんやわかるけども....
ほんとに、みんな謎が多いなあ.....。
そんなふうに考え事をしながら建物の角にさしかかったときだった。
−考えてるそばからっ
考え事の張本人、棗がそこにいた。
驚いていると、
「そこにいるのか」
聞き慣れない声が聞こえた。
その瞬間、蜜柑は棗に口を塞がれ押さえつけられた。
「しゃべるな、少しでも騒いだら殺す」
棗が声を落として言う。
いきなりのことに蜜柑はパニック状態。
「棗.....いるなら大人しく返事をするんだ......
棗......棗.....」
またあの聞き慣れない声が響く。
しばらくして、その声は遠ざかっていった。
それを確認し、棗が蜜柑を押さえつけている手を緩めると、すぐに蜜柑が騒ぎだす。
「何やねんっお前!
人にいきなり掴みかかって!
ふざけんな!アホっボケっ」
「.........」
「無視かコラーーーーーっっ!!!!」
無視する棗とわけのわからない状況に、蜜柑はわめくしかなかった。
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