▼高等部・男主T


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「で、何で君がここにいるわけ?」

目の前には不機嫌そうで、でもどこか自分の体を心配してるような微妙な顔。









「もーそんな辛気臭い顔すんなよ

しわ増えちゃうよ」

なんておちゃらけて見せるけど、相手の顔は最初と何も変わらない。

「で、何の用?」

「何の用ってひどいな。

遊びに来た客人をもてなさないの?」

「主のいない間に勝手に入る客人がどこにいる」

「えー岬先生にナルの場所きいたらいつでも俺が来れるように鍵開けてるってきいたけどな」

傷だらけの身体に不釣り合いなほど陽気に詩は言う。

行方不明な詩を気にして、そうしていたことは事実だった。

「....岬先生余計なことを」

そう悪態をつく鳴海だが、詩は助かっていた。

鳴海には、変な気を使わなくてすむ。

同じように任務をやっていた時期もあり、詩の立場をわかっていていつも静観してくれていた。

最近は何かといいたいことがあるようだけれど。














「コーヒーと紅茶どっちがいい?」

受け入れたのか、鳴海は聞く。














「んー………







コーラ!」













「やっぱ出て行け」















「嘘嘘!じょーだんじゃん!本気にすんなよー」
















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