▼高等部・男主T


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学園アリス第6巻、アリス紛失事件




高等部の穴&メ













―噂?



―大昔にその当時の高等部の生徒で.....な何つったっけ?

時空の歪み?を作れる力を持った奴がいて.....

その歪みで出来た穴を通れば、結界に引っかかる事なく外との出入りが自由にできるとか何とか......

勿論今現在、そんな穴高等部にあるわけねーんだけど......

噂では、その生徒とけったくした呪術使いのアリスが穴を隠したから見つからないだの何だので......

その穴の在り処を呼び出す方法が書かれたノートが、今でも高等部のどこかで眠ってるっていう噂だったんだよなあ.....





―まあ、こうゆう事に関しては、詩が詳しいから詩に聞けば何かわかるかもしんねーけど、今あいついないしな。

てっきり特力の教室に何とかしてくると思ったんだけどこないってことは、俺に丸投げかよあいつ。






呆れつつもそれが詩らしいなと思う。

長いこと詩といればなんとなく考えていることもわかる。




―蜜柑のこと、ヨロシクな





そう言ったのは、蜜柑を1人にするな≠ニいう意味だと解釈し、殿は蜜柑を特力に連れてきていた。

そして、こういうときの詩の行動まで予測できて“あること”を思いついてしまったことを後悔する。

しかしもう、あとには引けない。

今までも詩はずっと、学園のためにたとえひとりでも動き続けてきた。

俺は傍観するだけだった。

というか、詩は自分のほうに決して友達である俺を引き入れようとしなかった。

そんな詩に甘んじて、俺はけっきょく自分では何もしなかった。

何かしなければとは思うものの、詩のように動く強さも勇気もなかった。

しかしこの仲間に蜜柑が加わったことにより、何か違う風が吹いている気がしていた。

俺でさえ感じているのだから、きっと詩だって感じているはず。

この蜜柑という小さな女の子にみえる不思議な希望。

今度こそ、このクソみたいな学園は変わるのかもしれないとまで思えてしまう。

勘だけど、ここで動かなかったら後悔するのは自分だ。

もう、見て見ぬふりはできないところまで来てしまったのかもしれない。

この賭け、俺も乗るよ。詩。







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