▼高等部・男主U


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―ガチャンッ

乱暴に受話器を置き、初校長はペルソナへ向き直る。

「詩が.....今朝早く任務を抜け出し、たった今学園に戻ってきた」

ペルソナは顔を顰める。

「なぜそれが今....」

報告が遅すぎる。

そう思いペルソナは言う。

「本気を出せばそんなこと、あいつには簡単にできる。

もう甘くは見ないぞ、詩」

久遠寺は怒っている。

そんな威圧感にのばらは押されながらも、詩が学園に戻ったということに、どこか安心していた。









「風紀隊、佐倉蜜柑の捕獲に加え、東雲詩の捕獲を命じる。

詩に関しては手段は問わない。」













「これが詩、お前の答えというわけか......」

久遠寺は、いっそう目を鋭くさせた。

「もう一生、お前に光は見せない」








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