▼高等部・男主U


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「おい詩...

お前最近、何やってるんだ?」

本部の廊下で対峙してるのは鳴海。

「べつに。

おまえにかんけーないだろ」

俺は、その場から去ろうとする。

しかし、それを阻まれる。

「お前、もしかして何か知ってるのか?

先生のことでも、

柚香先輩のことでも、

初校長のことでも......」

「....しらない。

そこどけよ」

「お前が話す気ねーならいいよ」




―ぶわっ

鳴海のまわりに、フェロモンが漂う。




―シャッ

と式神を出して間合いをとり、

詩はぱっと飛びのく。




「なにすんだよ」

詩は鳴海を睨みつける。

「最近お前、どうしたんだよ。

本部うろついちゃって。

それも自分から初校長に会いに行ったって、正気か?」

「正気だよ。

おまえだってさいきん、ゆかがいなくなってからへんだろ。

とくりょくにもこなくなったし、みんなたいするたいども!」

「....っ

うるせーよ」

チッと舌打ちし、鳴海はその場から去っていった。





知ってる。

鳴海が俺のことを心配して言ってくれたことも。

同じようにこの現実を受け止めようと苦しんでいることも。

でも、最近の鳴海だって変だった。

同じ特別生徒の後輩、レオとつるんでいて、いい噂なんか聞かない。

特力でも、鳴海を敬遠する雰囲気になりつつあった。

あいつらしくない。

柚香がいなくなってから、こんなに変わっちゃうなんて。






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