長めのはなし
□静雄さんの「飲む」話(4)
2ページ/2ページ
これは苗字さんの鼻の穴だ。
それから俺が設定したわけじゃない。
この前苗字さんの家に泊りに行ったときに
俺が寝ている間勝手に撮影、その後待ちうけに設定ということだった。
一瞬切れかけたんだが、苗字さんが楽しそうに笑いながらこう
「中々カッコよく撮れたんだぞー。なにしろ前日から鼻毛カッターで
鼻毛をそって、二十回は撮り直しをしたからな!いいねえ。」
言ってきた為、なんかもうどうでもよくなってしまった。
あほくさいところもなんか和む。面白い兄貴ができたみたいで
嬉しかったりするわけだ。ちょっとな。ちょっと。
だからやっぱり二人でマリオカートとか
やったり飯を食ったりするのは楽しいわけで。
それからやっぱり
「今日遊びにこないかー(ニコチャンマーク)」
とかくると嬉しいわけだから、
「行きます。8時でいいすか。」
なんて返事を打っちまうんだな。これが。
その日の8時、苗字さんが部屋の中で冷しゃぶのお湯が
飛んでやけどしたとか大騒ぎして、
図らず苗字さんと新羅が知り合いになってしまうのは
また別の話になるわけだ。
.