頂き物
□クリスマス
1ページ/2ページ
『クリスマス』
「なあ、光…今日はクリスマスだ。何か希望のプレゼントはないか?」
茂呂は酒を飲みながら光に囁いた。しばし考えた光はこう答えた。
「拙者は…お主が居ればいい。他に何も望まない」
そっと重ねられる唇…互いの息づかい…長い接吻は茂が息苦しさに唇を離すまで続いた。
「しっかし…俺は大切に想われてるんだな」
「ああ…」
光が優しく抱き締めると、茂は少しだけ恥ずかしそうに笑う。
「光のまっすぐな性格は好きだぜ?」
言いながらも、手を握り、甘えるように耳朶を甘噛みして…囁く。
「光の事だからどうせ仕事は済ませてんだろ?このまま…朝まで過ごさないか?」
「あ、ああ…」
そんなクリスマスがあってもいいかもしれない…